互換インクで色がおかしい?意外と知らない解決策を大公開!
互換インクの色がおかしいときは、インク以外の問題の可能性があります。
- 空気孔シールを剥がしていない
- インクが詰まっている
- プリンターの設定が間違っている
色がおかしいと互換インクが悪いと思いがちですが、実は初歩的なミスのことが多いです。各トラブルの解消法を紹介しますので、一つずつ確認してみてください。
互換インクの色がおかしい原因とは?
互換インクを使って色がおかしいときは、互換インクそのものの品質が悪い原因もありますが、ただ使い方が悪いだけのこともあります。ここでは、互換インクの使い方が悪いため、色がおかしくなる問題を紹介します。
互換インクの色がおかしい原因1:空気孔シールを剥がしていない
プリンターの互換インクカートリッジを使っていて、色が出ない、または色が正しく印刷されない場合、原因の一つとして空気孔シールを剥がしていないことが考えられます。
まず、空気孔シールとは、カートリッジの天面に付いている「PULL」と書かれたシールのことです。互換インクによっては、空気孔シールがない場合もあります。
この空気孔シールは、インクが正常に流れるために必要な空気の通り道を確保する役割を果たしています。シールを剥がさないままセットすると、インクがスムーズに出ず、印刷時に色が出ない、または色が薄いといった問題が発生します。
具体的な解決策として、カートリッジをセットする前に必ず空気孔シールを剥がすことが重要です。空気孔シールの正しい剥がし方は以下の通りです。
カートリッジを水平に持つ
カートリッジを水平に持ち、空気孔が下向きにならないようにします。これにより、インクが漏れたり飛び出たりするのを防ぎます。
空気孔シールを剥がす
指で「PULL」と書かれたシールの端をつまみ、ゆっくりと引っ張って剥がしましょう。力を入れすぎるとシールが破れる可能性があるので注意が必要です。
シールの糊を確認する
シールを剥がした後、空気孔に糊が残っていないか確認します。糊が残っている場合は、爪楊枝や柔らかい布で丁寧に取り除いてください。
互換インクの色がおかしい原因2:古いインクを使っている
インクは設置から半年以内に使用することが推奨されています。インクが古くなると、成分が劣化し、正常なインクの流れが妨げられるため、印刷品質が低下します。
また、インクが固まることでプリンターヘッドに目詰まりが発生しやすくなります。この目詰まりが原因で、色が出ない、または色がおかしいという問題が発生します。
インクの鮮度を保つためには、保管場所が重要です。高温多湿や直射日光を避け、冷暗所に保管しましょう。
高温多湿の環境では、インクが蒸発しやすくなり、固まりやすくなります。また、直射日光が当たる場所では、インクの成分が劣化しやすくなります。
互換インクの色がおかしい原因3:プリンターを長期間使っていない
プリンターを長期間使っていないと、インクが固まりやすくなり、色が正常に出ない原因となります。
古いインクを使っている場合と同様に、インクがプリンターヘッドやノズルで固まることで目詰まりが発生しやすくなります。この結果、印刷物の色がおかしくなり、色ムラや特定の色が出ないといった問題が発生します。
具体的な対策として、プリンターを定期的に使用することが重要です。月に1回程度、プリンターの電源を入れてテスト印刷を行うことで、インクがヘッドやノズル内で固まるのを防ぐことができます。
互換インクの色がおかしい原因4:ヘッドやノズルが汚れている
プリンターの色が正常に出ない原因の一つとして、ヘッドやノズルの汚れが考えられます。
ヘッドやノズルが汚れていると、インクが正しく噴出されず、印刷物の色がおかしくなることがあります。特に、印刷物がかすれたり、特定の色が出なかったりする場合は、ヘッドやノズルの汚れが原因であることが多いです。
ヘッドやノズルが汚れる原因は、インクの乾燥や埃の付着です。
インクが乾燥して固まると、ヘッドやノズルに詰まりが発生し、インクの噴出が妨げられます。また、プリンター内部に埃が溜まることで、インクの流れが阻害され、印刷品質が低下するため注意しましょう。
具体的な解決策としては、定期的なヘッドクリーニングが効果的です。
互換インクの色がおかしい原因5:海外製の互換インクを使っている
互換インクの色がおかしい場合、海外製の互換インクを使用していることが原因となることがあります。
海外製のインクは、日本製のインクと比べて品質管理が異なるため、色の出方や印刷品質に差が出ることがあります。
海外製の互換インクは、コストパフォーマンスが良い反面、品質が一貫していないことが多いです。そのため、色ムラや特定の色が出ないといった問題が発生しやすくなります。
日本製の互換インクの比較は、下記記事からご利用ください。
互換インクの色がおかしいときの対処法
互換インクの色がおかしいときは、まずはヘッドクリーニングを実施しましょう。それでも改善しないときは、プリンターの細かな調節で改善されることがあります。
ノズルチェックはヘッドクリーニングをする
ノズルチェックの手順は以下の通りです。
プリンターの設定メニューを開く
プリンターのコントロールパネルから「メンテナンス」や「プリンター設定」メニューを選択します。
ノズルチェックを実行する
ノズルチェックのオプションを選び、テストパターンを印刷します。このパターンに欠けや不完全な部分がある場合は、ノズルに詰まりがあることを示しています。
次に、ヘッドクリーニングを行います。ヘッドクリーニングの手順は以下の通りです。
ヘッドクリーニングを選択する
プリンターのメンテナンスメニューから「ヘッドクリーニング」を選択します。
クリーニングを開始する
クリーニングプロセスを開始し、完了するまで待ちます。通常、2?3回のクリーニングを行うと効果的です。
再度ノズルチェックを行う
クリーニング後に再度ノズルチェックを実行し、インクの出具合を確認します。問題が解消されていれば完了です。
これらの手順を月に1回程度実施することで、プリンターのヘッドやノズルを清潔に保ち、インクの詰まりを防ぐことができます。定期的なメンテナンスを行い、互換インクの色が正常に出るようにしましょう。
インクを付け直す
互換インクの色がおかしい場合、インクカートリッジを再度付け直すことで問題が解決することがあります。
まず、インクカートリッジを取り外す手順です。
プリンターの電源を入れた状態で、カートリッジカバーを開けます。次に、インクカートリッジを丁寧に取り外します。このとき、インクが漏れないように注意しましょう。
次に、プリンターの電源を一度切ります。電源を切ることで、プリンター内部の状態がリセットされ、再起動時に新しい設定が適用されます。電源を切った後、数分間待ってから再度電源を入れます。
続いて、インクカートリッジを再度装着します。
インクカートリッジを正しい位置にセットし、しっかりと押し込んで固定します。カートリッジが確実に固定されていることを確認したら、カートリッジカバーを閉じます。
インクカートリッジを付け直した後、プリンターの設定メニューからノズルチェックやテスト印刷を行うと良いでしょう。
別のメーカーの互換インクを使用しない
異なる互換インクメーカーの併用は避けるべきです。
互換インクはメーカーごとに成分や配合が異なるため、混ぜて使用すると化学反応が起き、インクが固まることがあります。この固まりがプリンターヘッドやノズルに詰まり、インクの流れを妨げます。
具体的な対策として、次のポイントを守りましょう。
同じメーカーのインクを使う
互換インクを選ぶ際は、同じメーカーのインクを使用するようにします。これにより、インクの成分が一致し、プリンターとの相性も良くなります。
メーカー推奨の互換インクを選ぶ
プリンターメーカーが推奨している互換インクを使用すると、トラブルを防ぐことができます。推奨インクは、プリンターとの相性がテストされており、安心して使用できます。
インク節約モードを使わない
互換インクを使用しているときに色がおかしいと感じる場合、インク節約モードが原因となっていることがあります。
インク節約モードは、インクの消費量を抑えるために印刷品質を落とす設定であり、特に色の再現性が低下することがあります。これにより、印刷物の色が薄くなったり、正しく表示されなかったりすることがあります。
具体的な対策として、インク節約モードを解除する方法を以下に示します。
プリンターの設定メニューを開く
プリンターのコントロールパネルまたはコンピュータのプリンター設定から、「設定」メニューを開きます。
印刷品質の設定を変更する
設定メニューの中に「印刷品質」や「印刷モード」といった項目があります。ここで、「標準」や「高品質」などの設定に変更します。
インク節約モードを解除する
具体的には、「インク節約モード」や「節約モード」といったオプションをオフにします。これにより、インクの使用量が増えますが、印刷品質が向上します。
用紙の種類や印刷品質設定を見直す
プリンターの設定メニューで用紙の種類やサイズを確認しましょう。使用している用紙に適した設定を選ぶことが重要です。
例えば、写真用紙を使用する場合は「写真用紙」設定を選び、普通紙を使用する場合は「普通紙」設定を選びます。
次に、印刷品質設定を見直します。プリンターの設定メニューから「印刷品質」や「印刷モード」を選択し、「高品質」や「標準」などの設定に変更します。
また、コントラストや輝度の調整も効果的です。プリンターのプロパティから「詳細設定」を開き、コントラストや輝度を調整することで、印刷物の色再現性が向上します。
さらに、自動補正機能がオンになっている場合、これをオフにすることも検討しましょう。自動補正機能は、印刷物の色を自動的に調整する機能ですが、互換インクの場合、期待通りの結果が得られないことがあります。
具体的な手順は以下の通りです。
プリンターの設定メニューを開く
プリンターのコントロールパネルまたはコンピュータのプリンター設定から、「設定」メニューを開きます。
用紙の種類とサイズを確認する
使用している用紙に適した設定を選びます。
印刷品質を変更する
印刷品質設定を「高品質」や「標準」に変更します。
コントラストと輝度を調整する
詳細設定からコントラストや輝度を適切に調整します。
自動補正機能をオフにする
自動補正設定をオフにし、手動で調整します。